アレルギー科

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アレルギー科

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等のアレルギー疾患の患者さんは年々増加しています。増加の原因は、いろいろな因子の組み合わせであると考えられています。例えば住環境の変化、食生活の変化、大気汚染、ストレスや遺伝的背景などです。
アレルギー疾患を診察していく上で増悪因子を減らすように努力することは勿論ですが、アレルギーの原因となる物質すなわち「抗原」を調べる必要があります。
 

検査方法

 
皮膚に各種抗原エキスをたらして針で突っつき約15分後に反応をみる検査(スクラッチテスト、プリックテスト)や血液中の抗体(IgE抗体)を調べるIgE RAST(アイジーイーラスト)検査等が一般的です。
 
①スクラッチテストは1回に15種類の抗原について検査が出来ますが、針を15回皮膚に刺すので痛みを感じますが検査料は比較的安価です。
 
②IgE RAST検査は血液を採取しての検査で採血時の痛みだけですが、検査料が高価なのが難点です。
 

治療方針 

 
1.気管支喘息
 環境整備、心身の鍛練、薬が治療の基本になります。悪さをする抗原がわかればこれを減らすようにします。風邪などの病気にかかりにくくして、なおかつ肺の機能を増強し、発作を治したり予防するように上手く薬を使います。
2.アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
 原因がわかればこれを減らします。皮膚の状態が悪ければ汗、ほこり、ばい菌を減らすように皮膚を清潔にし、その時の皮膚の状態に合った軟膏等を使用しスキンケアを行います。また、場合によってはアレルギー反応を抑えるような飲み薬も併用します。
3.アレルギー性鼻炎
 春先のスギ花粉やヒノキ花粉、秋のブタクサ花粉、一年を通してのハウスダスト、ダニと色々な原因があげられます。特に最近は春先の花粉症が大きな問題となっています。スギ花粉の飛散量等も天気予報等で報じられています。
アレルギー反応が起こってからでは症状を抑えるのに大変ですので、症状が出る前の1月中旬頃からアレルギー反応を抑える薬(抗アレルギー剤)の内服を行うと症状もかなり軽減されます。また、以前から行われている治療法ですが、非常に薄い抗原から注射していき反応をおきにくくする減感作療法もあります。